●妊娠期に歯科受診が必要なわけ
生まれたばかりの赤ちゃんには歯が生えていません。ですが赤ちゃんの歯のたまごは、妊娠8週頃~10 週頃にすべて形成されるといわれています。そしてこの時期のママのお口の環境は、お腹の赤ちゃんの健康に直結しているのです。例えば、妊娠中の喫煙がお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼすのは周知のことですが、赤ちゃんのむし歯のリスクが 2 倍以上になるということは意外と知られていません。そしてママ自身も、ホルモンバランスの変化により、むし歯や歯周病などのお口の疾患のリスクが高まります。それらは早産や低体重児出産、妊娠合併症にも関わってきます。つまりママのお口の環境を整え良好に保つことが、赤ちゃんの健康を守るいちばんの方法なのです。
そう、赤ちゃんを望んだその日から、「赤ちゃんの歯育て」は始まっています。妊娠期こそ積極的に検診や治療を受けましょう。